50mm一本勝負! 中禅寺湖の赤い木星 Jupiter-3

リンです。
このブログの更新が止まって約半年、景気づけに新シリーズ「50mm一本勝負」をスタートします。

さて、50mmといいつつ、かのバルナックライカについていた50mmが正確には51.6mmであったように「50mm」という概念にはいささか幅があります。
なので、おおむね43mm~58mmもこの50mm一本勝負には含める、といういい加減な企画です。

以上がシリーズの概要ですが、栄えある初回はソ連製イチゴゾナーことJupiter-3 50mm f1.5(L39マウント)です。

私が使用しているのはブラックのシリアル#87****のモデルで、おでんのようなロゴのVALDAI(JUPITER OPTICS)製となります。
おそらくシリアル頭二けたが製造年を指し、ゴルバチョフが訪米したソ連末期1987年生産と思われます。

このレンズの特徴をかいつまんで説明すると下記が挙げられます。
・アルミ鏡胴で軽量(145g前後)
・大口径(f1.5)
・非等間隔かつクリックレスの絞り
・オリジナルSonnarから硝材・光学系が若干の変更、進化したコーティング

よく「WW2後にZeissから接収した設備・人員で生産したSonnarのデッドコピー」と紹介されますが、Zeissから入手した硝材は早々に在庫がなくなり、硝材変更にともなって若干の光学系の変更があったようです。
また、以前にライカ通信という雑誌で35mm f2.8のZeiss BiogonとJupiter-12で夜の電灯を撮り比べた作例を見たところ、Jupiterの方がコーティング技術が進歩していてゴーストやフレアが少なく、おそらくf1.5 SonnarとJupiter-3のコーティングについても同様のことが言えると類推されます。

非等間隔でクリックレスの絞りはスナップ用途では瞬時に絞りを変えられずデメリットですが、私はLeica M5で使用しているので、連続的に動く指針式の露出計と相性がよく使いやすいです。
私論では、M5はエッジの立ったデザインも相まって、ソ連製レンズが一番似合うM型ボディです。

御託が長くなりましたが、下記がM5とJupiter-3の組み合わせで奥日光の中禅寺湖で撮影した写真です。
Lightroomで明るさやコントラストを修正していますが、歪曲補正はなしです。

まずは逆光時のゴースト・フレアが分かりやすい写真を。



順光の写真はハイライトがとび気味に見えますが、これは私が暗部を出したくて露出オーバー気味に撮るクセのせいです。



下の写真では、画面上で糸巻型の収差が見て取れますね。
以前使用していたJupiter-12も同じように糸巻型の収差が出てたので、Jupiterシリーズとその元の戦前Zeissの特徴かもしれません。


その他の写真も適当に。






モノクロも暗部がいい感じです。


機材への愛着が強く、レンズ説明的な投稿になってしまいました...。
次回からはもっと写真メインにしつつ、たまに機材語りなシリーズにしたいと思います。
ちなみに、おでんのようなとご紹介したVALDAIのロゴはこんな感じです。



Leica M5, Jupiter-3 50mm f1.5, Fuji C200, Kodak Ultramax400, Portra800
*今回のフィルム現像・スキャンは島根県松江市の写真工房 石倉さん
  フィルムの郵送受付してくれて、スキャンや同時プリントも安く助かっています。
  https://haruslabo13.easy-myshop.jp/

2019/10/14
リン

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